今の状況を別の視点から見ることで多様性と打開策を見つける

今、あなたがとても辛い状態だとします。

気分はとても最悪で、希望すら感じることが
出来なくなったとしましょう。

しかし、その状態は本当につらい状態なのか、
疑ってみたことはありますか?

【同じ出来事も解釈で違ってくる】

嫌なことがあったとき最悪な気分になりますよね。
でもそれは本当に嫌なことなのでしょうか?

例えば、英語が得意ではないのに

「海外赴任が決まってしまった」
と言う出来事があったとします。

この出来事に対して

「会社を辞めたい」と思う人がいれば

「これはネイティブブスピーカーと実践で話すチャンス」
と捉え、英語の実力をつけようと猛烈に勉強を始める人もいるでしょう。

同じ出来事なのに、受け取る人の違いで
全てが違ってきます。

もっと単純な例ですと

神社のおみくじで大凶が出た時、
「最悪だ」と思う人もいれば

「今が最悪ならここから良くなるだけだ」
とラッキーに受け取る人もいます。

起こっている現象は同じでも
解釈の違いで反応が違うわけですよね。

【立ち位置で同じものが違うように見える】

テーブルの真ん中にコップが置かれていると
イメージしてください。

貴方がテーブルの右側にいる場合は、
コップは左側に見えますが

テーブルの左側にいる場合は、
コップは右側に見えます。

どちらもコップは真ん中に
置いてあるのに不思議ですよね。

そうなのです。

立ち位置が違うと
同じことも違って見えるのです。

この事がイメージとして理解できるようになると
自分と反対の意見を持つ人を受け入れられるようになります。

それまでは、一つの事象に対して、
なぜここまで意見が異なるのか
理解できませんでしたが、

先のテーブルとコップのイメージが
できるように
なってからは、

「まぁ、そういう見方もできるね」

というように、受け入れられるようになりました。

【世の中に絶対的なものはない】

この世の中に、正解と
よべるものなんてありません

1つの出来事に対して、どの位置から
何にフォーカスし、どう解釈するかは、

自分で自由に選択できるのです。

例えば、貴方が会社をリストラされたとします。

その出来事を「悲しいこと」と
受け取ることもできますし、

「次の仕事に移ろうと思っていたので良いきっかけになった」

と、受け取ることもできます。

また、「挨拶をしたけど無視された」という
出来事があったとします。

「無視されてしまって悲し」

と、受け取ることもできますが、

「無視されたのではなくて私の声が小さくて相手に聞こえなかった」

と、受け取ることもできます。

そんな感じで、何事も
良い解釈をすることはできます。

最初は解釈や見方の位置をかえるのは、
難しく感じるかも知れませんが、

何か出来事があったときは、
いつも反対の立場で解釈してみる、

あるいは、一見悲しい出来事も、
都合の良い解釈が出来ないか考えてみる。

そんな習慣の癖があると、
人生が今よりも良い方向に
向かうと思います。

【今ある状態がベストだと知る】

貴方は太極図をご存じでしょうか?

一度くらいは見たことがあると思うのですが、

勾玉のような形が二つあって、
一つは黒くて、もう一つは白。

一番太い部分の中心に点があって

黒には白の点、白には黒の点があります。

「陰極まりて陽になり、陽極まりて陰になる」

太極図は、この言葉を意味しています。

良いことの中には「未来への希望」を失うことが有り
悪いことの中には「未来への希望」があることを示していると
言われています。

陰陽とは、分離している2つの状態ではなく、
陰があるから陽があり、陽があるから陰がある。

光があるから影ができ、影があるから光は
その存在を知ることができる。

全ては立ち位置次第で、
どうにでも
解釈が可能ということです。

【視点を変える実践例】

ある教室で、ホワイトボードにマーカーペンで
黒い小さな点を書きました。

先生は生徒に聞きます。

「何が見えますか?」

生徒は答えます。

「黒い点が見えます」

先生はさらに質問します。

「本当にそれだけですか?」

生徒が答えます。

「ホワイトボードが見えます」

ホワイトボードの白い部分が多いにもかかわらず

真っ先に黒い点をフォーカスしました。

でも、よく考えると、

ホワイトボードも見えます。

今、自分は何にフォーカスしているのか。

自分の見方は偏っていないか。

いつも気にかけていないと

見えているはずのものも

見えていない状態になります。

また、別のエピソードとして、

ある家族の観光地でのエピソードなのですが、

お父さんがタクシーを依頼したのに1時間も

待たされてしまいました。

その時は相当イライラしていたのですが、

タクシーが現れた時、娘さんが、

「お父さん、あのタクシーは1時間もかけて来てくれたんだね」

と言ったのを聞いて、

そんな解釈の仕方もあるんだと感動したそうです。

ひとつの事象から、様々な角度で解釈ができる。

どんなことにも必ず両面が存在するのですね。

【まとめ】

視点を変えることで

・見えいなかったものが見えるようになる
・自分と異なる意見も受け入れることができる
・フォーカスする部分を変える事で幸せになれる

今ある状態を良いと思える事、
感謝できる方向に解釈してみる方が

幸せであると言えるでしょう。

一見、嫌なことがあったときは
工夫して良い面にフォーカスするようにしましょう。

最後まで読んでいただきまして
ありがとうございました。