『違っている』を許すと問題はいつの間にか消えている

 

間関係の悩みを解決するブログ 管理人の中島です。
親子・夫婦のような家族関係にしろ、職場の上司、部下、同僚のような職場の人間関係にしろ、お互いの考えが100パーセント一致することはありえません。大筋の方針で合意していても、不一致なところはずいぶんあるものです。また、どんな相手にも欠点は見いだせるものです。この『不一致点』や『欠点』は排除した方がよいでしょうか?

僕は次のように考えました。

食中毒を出してしまったレストラン厨房の意外な事実

除菌をしすぎた結果・・・

いつだったか、聞いた話で恐縮ですが、あるレストランが食中毒をだしてしまったのです。複数のお客から体調不良の連絡を受けて保健所が調査に乗り出したのです。食中毒を出すようなレストランの厨房って、どんだけ不衛生なんだ?って思いますよね。で、実際に保健所が調査したところ、ピッカピカのめちゃくちゃ綺麗な厨房だったそうです。

あまりに綺麗すぎて、ほとんど菌が存在しなかったのですが、一か所だけある悪い菌が大量に検出されたそうです。調べで分かったことですが、そのレストランは頻繁に殺菌・消毒をしていたそうです。

自然界は絶妙な雑菌のバランスを持っていて、常に偏った雑菌が増えないようになっています。よく『腸内フローラ』って言葉にあるように、健康な腸内は『善玉菌』『悪玉菌』が絶妙にバランスしています。どの菌が増えすぎると言うことがないようになっています。これを「バイ菌はダメだから」という理由だけで殺菌するとどうなるか。

殺菌とは、つまり自然界にある善玉菌も悪玉菌も同時に無くしてしまうので、とても不安定な状態です。たまたま悪玉菌が外から入ってしまうと、殺菌しすぎた厨房には退治する善玉菌が存在しないので、悪玉菌だけが増えてしまい、食中毒になってしまったそうです。

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時間がたてばひとりでに解決していく

さまざまな人の話を聞いていくと、ある程度の問題は時間がたてば解決しているなぁっと思いました。殺菌・消毒をやりすぎるとアレルギーが蔓延してしまうように、許容範囲内の不一致や問題とは共存していく方が、かえって自然の理にかなっているように感じました。バイ菌は排除してしまうと、思いもよらない害が自分に降りかかってくるような気がします。

承認と寛容の心を持とう

許容範囲内の不一致や欠点はそのままにしておくと、自然に解消したり、意外な好ましい展開がしばしばまっているものです。つまり、相手を認める『承認』と相手をゆるす『寛容』には不思議な力があるように思うのです。僕の職場にF君という後輩がいました。僕がいろいろ提案しても何かと反対するのですが、「うん、気持ちはわかるよ」といいつつ相手を認めてから提案の有用性を説いてい来ました。

そういう風に相手を承認しながらやっていくと、会議で提案してもF君の反対が無くなってきたのです。これをいちいち対抗して自分の提案の有効性だけを押し通していたら、きっとこうはならなかったでしょう。不一致や欠点をやり玉にあげずに承認と寛容の思いやりで接すると、いつのまにか問題は消えていました。

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まとめ

『水清ければ魚住まず』『清濁併せのむ』ということわざがあります。このことわざが示すように、許容範囲の問題や不一致は承認・寛容の心をもっていることで時間が解決してくれます。僕たちは、やはり自らの器を大きくすることが目の前の人間関係の問題を解決していく答えになるように思います。